こんばんわ。イチです。
相場において、一定の手法を確立するまでには、一定の指標やインディケーター等を見続けて、繰返しトレードを繰り返すのが王道かなと思います。
そして、それを実施していると、その手法が機能するとき、しないときがあるという事が分かってきます。
私は、一定の手法が定まったと実感するまでには、かなりの時を要しましたが、昔は「手法さえ確立すれば、こっちのもんだぜ~!へっ。」みたいに考えていました。
でも、実際には手法が確立した後というのは、昔思い描いていたイメージとは違っていました。
昔のイメージ
・手法さえ確立すれば、後はそれを同じように実施すれば良い
=億万長者への直行キップは手に入れたも同然!へっ。(笑)
しかし現実は異なり、実際には、それを同じように実施しようとするのですが、
・負けが続いて、入るべきところで躊躇してしまったり
・負けが続いて、情報を歪曲して判断してしまったり
・意識が局所(一つの指標や、一つの時間枠など)に集中してしまい、判断を誤ったり
・環境認識が固定化し、流れの変化に置いて行かれたり
と、例を挙げればきりがないほど、「同じように実施する」ってのは、実は簡単なことでは無いってのが現実でした。
その背景には、改善すべきいくつかの課題があるのですが、今日は「流れを感じる」という課題を題材にしたいと思います。
先ず前提として、人間の脳というのは、実は恐ろしいほど高性能だとの認識が必要です。
私たちが頭で考え、意識に上ってくる領域を「顕在意識」といいますが、この情報処理能力はだいたい100bit程度の様です。
それに対し、その背後で動いている「潜在意識」というものの処理能力は1000万bitであると言われています。
つまりは、私たちが一生懸命頭で考えている(認識できている)能力の、 10万倍の能力が私たち人間の脳にはあるのだという事です。
以前、私が以下の記事で、私たちが自動車を運転していることがどれだけ凄いことかという事を記事にしました。
そして、まだ自動運転の技術は確立されていません。
つまり、私たちは様々な情報から、物事を総合的に見て判断できる凄い能力を持っているのです。
これは、運転もそうですが、例えば会話などもそうです。
複数の人たちと話していると、色んな会話が飛び交います。
また、その間に色んな事象(誰かがお茶をこぼしたり、扉が空いたり、テレビが付いていたり)が発生しますし、
更には、会話だけではなく、表情、声の抑揚、身振り手振り、姿勢など数を挙げればきりがない程の情報が飛び交い、それらは場の流れを織りなしていきます。
その中で、誰か特定の方の意見が、自分の心に引っかかったとします。
すると、私たちの意識は、その意見に向かいます。心の中で(それって俺の事?、俺が悪かったのか?、真意はそうじゃないんだよ!、それを言うならお前だってそうだろ!)等という、雑念(執着)が芽生え、場の流れを感じ取れなくなってしまいます。
そうなると、せっかくみんな楽しくお喋りしていたとしても、その流れをぶち壊すような発言をしてしまうことになり、結果的に信頼を失うようなことになりかねません。
トレードでも一緒ですね。
「値動き全体の流れを見る」という能力が必要ですし、そのためには
〇〇と△△と□□だけを見ていればOK~♪
って訳にはいかない訳です。
でも、流れを感じられるようになるまでには、
〇〇と△△と□□を先ずは見て、機械的にトレードしてみる
ってことが、必要になってくるんですね。
一見すると、真逆の事を言っていることになるのですが、これが一つのポイントなのだと感じます。
この「流れを感じる」ってのは、日常の仕事や会話、運転や歩いている時などでも実践できることなので、一度意識して実践してみて下さい。
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
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