脳の仕組み

こんばんわ。イチです。

 

ここでは、人の成長について説明する中で関わりの深~い、『脳の仕組み』について、これまで師から教えてもらったことや、調べたこと、トレードなどを通じて経験したことを通じて大切な部分を抜き出して整理しておきます。

 

 脳の仕組みの重要性

「私たちが成長していくこと」を真剣に考えていくと、人間の脳の仕組みというのは切っても切れない存在だと行きつきます。

しかし、脳の働きは驚くほど多彩で、細かく考えたら切りがないので、ここでは特に人が変わっていくために必要となる部分についての知識に触れていきます。

脳の階層

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 上記の過去の記事で、少し触れましたが、人間の脳には大まかな階層があります。

 

一番奥:脳幹(原始的な脳、生命維持を司る脳)

真ん中:大脳辺縁系(動物的な脳、本能・感情を司る脳)

表 層:大脳新皮質(人間的な脳、理性的な脳)

 

奥から表層に向かうほど、人類が進化を進める中で新たに増設してきた『後付けの脳』となります。

 

大脳新皮質

大脳新皮質は、人間的・理性的な脳であり、理論的な事柄を処理することも役割の一つです。

 

例えば、同僚からの部下育成に対する相談に対し、「感情的に怒るんじゃなくて、相手のためを思って叱ることが大切なんだよ。」とか言ったりしますよね。

 

そういったアドバイスを考えているのは大脳新皮質なので、理論的考えてもっともなアドバイスが出来るわけです。

 

大脳辺縁系

でも、いざ自分の子供や部下に、散々イラつくようなことをされると、思わず感情的に『んじゃとコラー!舐めとんのか!』とアドバイスとはかけ離れた反応をしてしまうことがあります。

 

この感情的になった時に優位になっているのが大脳辺縁系であり、これが優位になると動物的・本能的になってしまうんですね。

 

こうなってしまうと理性なんて吹き飛んでしまいますので、人間としてもパフォーマンスが著しく悪くなってしまうんです。(冷静・理論的な対応が求められる時は特に。)

 

 

よって、例えばトレードにおいて「勝てるロジックに辿り着いた!後はこれを続ければ大儲けだぜ!」ってところまでいったとしても、

 

いざポジションを取って損失側に動いていくと、恐怖や恐れといった感情によって理性的な判断が出来なくなり、結果損切りが出来なくなったり、エントリーを躊躇してしまったりする。

 

 これは、脳の仕組みを理解すると当たり前のことなんです。

 

各階層の動作の順番

私たちの人生の質を向上させるためのカギを握っているのは、感情のコントロールです。

 

感情をコントロールすれば、良好な人間関係を築き、質の良い仕事を短時間で行え、トレードでも感情的なトレードを極力抑えトータルをプラスにもっていくことが出来ます。

 

しかし、理論的に考えればその通りなのですが、私たちは気付くと感情的に反応してしまっていたりします。

その理由は、大脳辺縁系の方が動作のスピードが速いからです。

 

例えば、蛇を見た瞬間『うわっ、怖い!』と恐怖の感情が湧き上がってきたとします。

 

私たちは、こういった現象を考えるとき『私は蛇が怖いと考えており、その怖い対象である蛇を見たため、恐怖の感情が湧いてきた。』と考えます。

しかし!現実的にはその逆。つまり、先ず大脳辺縁系から『怖い』という感情が湧いてきて、その後に大脳新皮質が『その理由』を探して後付けしている。

ということが分かっているのです。

 

つまり、蛇を見た時に大脳新皮質(つまり理性)で『蛇は怖くない。』と頑張って考えた所で、既に『怖い』という感情は発生してしまっているので、対応としては既に手遅れな訳です。

 

事象と感情の紐付け

それでは、どうやったら恐怖の感情が湧き上がってこないようにできるのでしょうか?

そのためには、事象と感情の紐付けが必要となります。

 

例えば、上記のパターンで言えば、

「蛇を見て(事象)も、結局何も起きなかった(怖くなかった)。」

という望ましい経験を積み重ねることが必要になる訳です。

 

当然、繰り返す中で(特に初回の頃は)「怖い」という感情が湧いてきます。しかし、そう感じたものの、結果的に何も起こらなかった(怖くなかった)という経験を積み重ねることで、存在していた

蛇=怖い

という信念ではなく、

蛇=怖くない(かも)

という新たな信念が形成されていく訳です。

 

後は、その力関係が逆転するまで、望ましい経験を積み重ねていけば、これまでの負の感情を克服したことになります。

 

誰もが持つ「負の紐付け」

多かれ少なかれ、誰もがこういった望ましくない紐付け(負の紐付け)、心的パターンを有しています。

そして、その負の紐付けが多いほど、また根深いほど、自分の人生の足を引っ張ります。

 

 

一つずつ負の紐付けの解消に取り組んでいくことは、私たちの「足枷」を外していくこととなり、今まで感じられなかったほどに「軽く・気持ちよく・楽しく」動けるようになっていきます。

 

私も、幾つも『外したい足枷』がありますので、それを一つずつ集中して外すための取り組みを今も取り組み続けています。(よって、自分の望ましくない点が見つかると、逆に『お~、この点の足枷を外せたら、また軽くなっちゃうじゃん~』と嬉しくなるという現象が起きています。)

 

取り組んでみると、本当に効果が実感できるのでオススメです!

 

ということで、脳の仕組みについてのまとめでした。

 

また、考えが更新されたら、折を見てアップデートしていきたいと思います。

 

それでは、本日もお読みいただき誠にありがとうございました。

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